余はく vol.24

住生活情報マガジン 余はく vol.24 春夏号

YOHAKU na interview File 019

余白を自分色に…〈 インタビュー〉著名人のライフスタイルをちょっと覗き見!

心地よくなる住まいの秘訣

雅姫さん/モデル・ファションデザイナー

特 集

やっぱり、おうちごはん!

こだわりスタイルの家

《マンションリフォーム》事例紹介

スモールラグジュアリーハウス

《新築》事例紹介

和の空間と北欧家具が美しい家

《新築》新商品紹介

3世代がハッピーに暮らせる家(iii トロワ)

マイホーム雑学

【税金 】

税理士のプロに学ぶ!至極のQ&A
「家」と「相続・贈与」のお得な話

【家づくり 】

建て替えかリフォームか
失敗しない賢い選択術!

Special Report〈実例リポート〉

工務店とコンサルタントの力を得て完成した素敵な住まい
ペットたちと仲良く暮らす家

あなたの余白を充実させる セミナー&イベント情報
プレゼント&アンケート / 刊行にあたって・編集後記


やっぱり、おうちごはん!

調理力を身につけておうちごはんを気軽に、楽しく

(取材・文/冨部 志保子 撮影/福島 利香)
やっぱり、おうちごはん!

 スーパーに行けば出来合いのおかずが手軽に手に入る昨今、家庭の味がなくなってきているという声をよく聞きます。そして、そのことに危機感を感じる若い世代がいるのも、また事実。
 「家での食事を見直したいといって、若いお母さんたちがここに来られます。そんな方々に教えるのは、おいしいおだしのとり方やお味噌汁の作り方など、家庭料理の基礎の基礎。いずれも料理の幅を広げるために知っておきたいことばかりです」と話すのは、東京・奥沢にある料理教室「フロム・キッチン」の講師、村尾まり子さん。
 村尾さんは、料理教室で習ったことを持ち帰り、それをわが家の味にアレンジしていくことが、おうちごはんを楽しむうえで大切だと話します。

「つまり、レシピはあくまでも目安。もう少し甘いのが好きとか、コクがほしいとか、自分の判断でわが家の味に仕立てていくことが大事なんです」
村尾さんは、そんなアレンジを〝調理力?と呼んでいます。

「調理力が身につくと、応用が効くようになります。例えば、作るものによって食材の切り方が違いますが、それはどう切るかによって軟らかくなるまでの時間やつぶれ具合が異なるため。それがわかれば限られた時間の中で効率よくお料理できますし、レシピが読めるようにもなります。料理本にファッション的なレシピが載っていても、これは手早く作りたい自分には向いていないといった選択もできるようになるわけです。また、この食材がないときは別のもので代用しようという知恵もついてきます。そうなると、家で作るお料理が楽しいものになるはずです」


(余はく19号からの抜粋です。無料購読希望の方はこちらをご覧ください。)


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住まい方は十人十色。それでいいんです!

すでにあるものを、どう生かすかが出発点

余はく19号 インタビュー (取材・文/冨部 志保子 撮影/大森忠明)
【インタビュー】住まい方は十人十色。それでいいんです!

  「基本的に、私はすべてまっさらな状態からものづくりをするのではなくて、すでにあるものをどう生かすかが出発点ですね」
 心地よいと感じる空間づくりについて、雅姫さんはそんなふうに話し始めました。
 「ですから新しい家に引っ越すときも、一気に荷物を入れるというはできなくて、すべての荷物を運ぶ前のまだ何もない空っぽの部屋に、普段使いの愛着ある家具や道具…例えば椅子や籠など…をちょこちょこ持っていって置いてみるんです。そうすることでへ部屋のスケール感や雰囲気がわかってきて、テーブルを置く位置などのイメージがどんどんふくらんできます」

 雅姫さんの現在のお住まいは、築3.0年以上の外国人向けのテラスハウス。外国人向けだけあって天井も高く、備え付けの棚なども大きいところが気に入ったのだとか。そこに引っ越すときもやはり最初に持ち込んだのはお気に入りの椅子だったと雅姫さんは言います。

【インタビュー】住まい方は十人十色。それでいいんです! 「私は、気に入ったものはずっと大切に使いたいほう。ですから家具を新しく買い足すときも、今の部屋の床や既存の家具と合うか、時間が経っても部屋に馴染むかをしっかりチェックしますね。特に木の家具は経年変化して色が変わることを考えて、最初は手持ちの家具より少し明るい目を選ぶこともよくあります」  雅姫さんの住まいやお店には、そうやって選ばれたヨーロッパや日本のアンティークがたくさん。デザインはそれぞれ違っても、空間に違和感なく溶け込んでいるのは、さすがです。

(余はく19号からの抜粋です。無料購読希望の方はこちらをご覧ください。)


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ハウスメーカーで建てる失敗しない賃貸住宅

建て替えかリフォームか 失敗しない賢い選択術!

◎余はく19号 雑学

 建て替えようか、それともリフォームしようか悩んでいる方が多く見受けられます。地震が心配、屋根・壁などの劣化が激しい、水廻りが老朽化している、間取りの変更が必要になったなど理由は人それぞれでしょうが、気になるのが予算です。当然ながらリフォームの方が、新築建て替えよりも安価ですみますが、その後の耐久性、メンテナンスの必要性も考慮に入れなければなりません。また、転勤の可能性があり売却するかもしれない、別居している子供と2世帯住宅になるかもしれないなど、将来の変化、またはその人の置かれている環境・背景によっても選択肢が変わってきます。」
ここでは、建て替えかリフォームかの正しい選択のポイントについてご紹介します。

◎建て替えた場合の長所とリスク
建て替えかリフォームか 失敗しない賢い選択術!

  現在の住まいの不満点のほとんどが、建て替えた場合は解決できます。間取りも自由につくれ、最新の設備を導入し、その後のメンテナンスも以前のようには必要がなくなります。ローン控除などの税制優遇を受けることができるのも大きなメリットです。
 またリフォームと違い、確認申請で図面のチェックを受け、着工中も行政の検査機関が検査を行い、最終的に検査済証という行政のお墨付きが与えられることも大きな安心です。
 一方デメリットとしては、愛着のある建物を壊さなければならないことや、仮住まい、引越しが必要となり面倒ということが挙げられますが、何より多額の費用が必要だというのが最大の難点です。例え、住宅ローンを組めたとしても数千万円という多額の借金を背負うというリスクは否めません。
 また、建物の価格以外にも、登記費用や不動産取得税、固定資産税、都市計画税などの各種税金やローンを組むための諸費用もリフォームと比較すると必要となります。


◎リフォームをした場合の長所とリスク

 建て替えと比べ、愛着のある建物を壊さなくて済みますし、工夫次第では、仮住まいや引越しなどの面倒もありません。また、工事内容も優先順位をつけることにより、予算に合わせ選択することが可能で、低額に抑えることができるのが最大の利点でしょう。
 一方、リスクは既存建物の構造によっては、取れない壁や柱の影響で、間取りが自由にならなかったり、基礎、柱、梁などの主要構造を変えない場合、家の強度に不安が残り、価格的にも構造補強を含むフルリフォームは新築よりも割高になる場合もあります。
融資制度も、リフォームローンは、金利が高く、返済期間も短い上、審査も厳しいなどの難点があります。さらに一番の問題は、新築工事とは異なり、行政の審査、検査制度がなく、保証がないというのも大きな不安要素です。

◎売り手ではない第三者に相談すること

建て替えかリフォームか 失敗しない賢い選択術! 住宅業界においては、どうしても直接売り手に相談に行く仕組みしかありません。当然ながら建て替え会社に行けば、建て替えを勧められ、リフォーム会社に行けば、リフォームを勧められ、過剰な設計と価格を押し付けられてしまいます。
 建て替えかリフォームかの判断は、既存建物の耐震・劣化診断をした上で、ライフプラン(生涯設計)を充分想定し、かけられる予算を把握し、必要な要望を整理し、あらゆるシミュレーションを行い、総合的な判断をすることが必要です。しかしながら一般の消費者の方が体系的に分析し、冷静に判断することはほぼ不可能です。
 専門的な第三者に相談してみてはいかがでしょうか。

◎建て替えかリフォームかの正しい選択のポイント
ライフプラン(生涯設計)を整理すること

その家を終の棲家とするのか、承継者がいるのかどうか、売却の予定があるかどうかなど生涯設計について考えてみること。
資産として残しておくのか、あるいは必要最低限のリフォームという選択肢も考えられます。

かけられる予算を把握すること

老後の生活設計を考え、かけられる予算を把握すること。
60歳を過ぎてローンを組む必要がある方などは建て替えをお奨めできません。かけられる予算内ですることが適切でしょう。


既存建物の状況を把握すること

物理的にリフォームが可能かどうかの建物診断が必要です。老朽化により劣化が激しい建物は、屋根・壁・防水のやり直しは当然のことながら、構造補強に多額の費用がかかり、新築・建て替えと変わらないコストとなる場合もあります。 この判断は、第三者のプロの診断が必要です。

◎建て替えた方が良い場合
  1. その家を終の棲家とし、かつその家を承継するものがはっきりとしている場合。
  2. 老後の資金などもしっかりと計算した上で資金に余裕がある場合。
  3. 既存の建物の確認申請が昭和56年6月1日以前に出されたもので(旧耐震基準)、構造補強に多額の費用がかかるということがはっきりしている場合。
  4. 現在の住まいについての不満点が構造、断熱、間取り、設備などすべてにおよぶ場合。
  5. 地盤が弱く、家が傾いているような場合。
◎リフォームした方が良い場合
  1. 終の棲家かどうか、はっきりと決まっていない場合。
  2. 将来売却したり、賃貸にしたり、あるいは2世帯住宅となる可能性がある場合。
  3. 将来のライフプランを考えた時に、予算を低額に抑えたい場合。
  4. 昭和56年6月1日以降に確認申請を出した建物で(新耐震基準)、構造に問題がない場合。
  5. 現在の住まいについての不満点が部分的な場合。

※詳細は本紙をご覧ください。

(余はく19号からの抜粋です。無料購読希望の方はこちらをご覧ください。)


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