
「夏草や兵どもが夢の跡」。有名な芭蕉の句ですが、意味は違いますが、何となく夏休み後の観光地の風景が思い出されます。
寂寥感というか、どこか夏の終わりを感じますよね。
まだまだ暑いですが、気持ちを切り替えて頑張っていきましょう。
前年比7%増の解体工事費

さて、物価上昇が取り沙汰されていますが、建築費だけでなく、解体工事費も上昇しているようです。
先日の朝日新聞の記事に掲載されていました。
解体工事の仲介サービス会社のデータによれば、空き家などの住宅の解体工事費が2024年度に1戸平均で187.7万円となり、前年度から7%増えたとのことです。
2020年度と比べると27%増という結果です。
理由は、人件費や廃棄物処理費の上昇としていますが、昨年の物流雇用問題や今年の熱中症対策としての労働配慮などは、このデータには付加していないと思いますので、今年はまたぐっと上昇すると思われます。
また、雇用も正社員だけでなく、アルバイトなども多く従事することから、最低賃金のアップなども今後は価格に見込まなければなりません。
これからもますます上昇していくことでしょう。
解体工事費の目安は?

解体工事費に関するこのデータは、延べ床面積が約100~132m2(30~40坪)の木造住宅の価格です。
坪単価でいうと47,000~62,000円位と言うことになります。
コンサルをする上で、お客様に解体工事費の目安と聞かれた際には、コロナ前だと木造2階建て30坪で、坪4万円~5万円と答えていました。
最近では、坪単価6万円~7万円と答えるようにしています。
仮に延床面積30坪であれば、180万円~210万円ということになりますが、ここに消費税が加わるわけですから、200万円~230万円となります。
しかし、これは一般的な価格で、道路が狭い場合や旗竿敷地になる場合は機械で壊すのではなく、手壊しや手運びとなり、小さなトラックで回送が増えますから、処分費が加算され、もっと高くなります。
解体の見積もりを依頼する場合のポイント

さらに、2021年よりアスベストの調査が必要となり、除去工事の計画を労働基準監督署に届け出ることも義務付けられました。工事をする人の安全を確保するためです。
アスベストが事前調査である場合は、固形物なのか吹付なのか、現在の状態にもよりますが、処分費も含め100万円単位で追加となります。
築30年以上の建物であれば、外壁材はもちろんのこと、壁・天井などの吹付などの塗装材やクロスなどの内装材に含まれており、木造住宅であっても、かなりの確率で見つかる場合があります。
解体業者に見積もりをお願いする場合は、
アスベストの有無で大きく価格が変わりますので、必ず調査を依頼し、見積りに入れるようにしてください。
アスベストは別途見積りというのは、あとから100万円単位で追加となる可能性があるので要注意です。
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