3月に入りました。今年も2か月が過ぎたかと思うと本当に早いですね。年度末ということで、学生さんは卒業式、社会人の方は新年度に向けての移動、そして会社は決算月と何かと忙しい時期ですが、もう少しすぎると桜も咲き始め、日本らしい華やかな季節の到来です。
さて、能登半島地震から2か月が経過しました。
能登半島地震から2か月
1日現在で、死者241人、行方不明者7名、重傷者320名。建物の被害状況は、全壊7,804棟、半壊12,799棟。一部損壊は数え切れず。
復旧作業がずいぶん進んだとのことですが、それでも断水が、まだ1万880戸あり、避難所で生活している人も1万1,449人いるそうです。避難所にはいないものの、家族の介護など、やむをえない事情で倒壊の恐れがある自宅にとどまったり、車中泊を続けたりする人たちもいるとのこと。
こうした中、石川県では仮設住宅の建設を急いでいるとのことですが、2月から着工した戸数はおよそ3,500戸で、うち完成は現在300戸ですから、とても全壊、半壊合わせた戸数の2万戸強には及びません。
これが2か月を経過した、能登半島地震の現状です。
のど元過ぎれば熱さ忘れるではありませんが、衝撃だった元日の様子をどれだけの人が覚えているでしょうか。能登半島で地震があったという事実だけは覚えていても、繰り返される日常で記憶が薄れている人も多いのではないでしょうか。
くしくも、最近では千葉県東方沖やその周辺で地震が多発しています。
千葉県東方沖・その周辺での地震
震度3から4という大きく感じられるものもそうですが、感じられない震度1程度は頻繁に起きているとのこと。政府の地震調査委員会は、過去の状況をふまえて、今後、震度5弱程度の強い揺れを伴う地震が起きる可能性があり、注意が必要だとしています。
阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など甚大な被害があったものとして有名ですが、震度5~6クラスの地震は、実に年平均で5回から6回程日本では毎年起きており、少なからず被害がでています。
【参照】平成8年以降の日本付近で発生した主な被害地震(気象庁のWebサイトより抜粋)
これを見ると、やはり日本は地震大国なんですね。
特に首都圏は、このところ大きな震源地とはなっておらず心配です。あまり恐れすぎるのはよくありませんが、備えは必要です。災害備品、飲料水の備蓄、建物の状況チェック、火災保険・地震保険の有無、家族内での万が一の場合の連絡先などの共有など、もう一度確認してください。