5月も半ばです。穏やかな天候で、過ごしやすい日が続いています。木々には鮮やかな新緑が目立ち始め、新しい息吹を感じます。自然に追いつけるよう、やる気をみなぎらせましょう。
さて、さまざまな企業の決算状況が発表されています。円安を背景に上場企業の多くが、大幅な黒字決算だそうです。
円安を背景に上場企業の多くが大幅な黒字決算
不動産業界も三井不動産、住友不動産他大手5社は最高益。インバウンドの復活で、ホテル事業や商業施設が順調で、出社回帰によるオフィス賃貸事業やマンション販売が好調なことが要因だそうです。
あのコロナ過のテレワークの推進は何だったのでしょうか。今や人も会社も都心回帰で、オフィスも住宅も賃貸不足から価格が高騰しているようです。
そんな中、先日の日経新聞に新築戸建ての価格がじわり上昇という記事が。首都圏の新築戸建て価格が3か月連続で上昇したとのことです。
首都圏の新築戸建て価格が3か月連続で上昇
土地50m2以上100m2未満の新築木造戸建ての平均売り出し価格が、首都圏は前月比0.2%高い 5,295万円で、東京都が6,324万円と2.7%下落した。
一方で、神奈川県は4.7%高い 4,835万円と首都圏全体を押し上げたそうです。
新築マンションの平均1億超えと比べ、金額が安いように思われるのですが、新築マンションは投機的な意味合いが強く、新築木造戸建ては、本当の一次取得者が購買層ですから、新築マンションほど簡単に価格を上げることはできないことが要因です。
また新築戸建ての場合は、価格ありきで土地の面積や建物の面積を減少させることができますから、一概には比較することはできません。
99m2の建物面積を96m2にするだけで、1坪分の建築費原価が浮きます。
しかし、これだけマンションの価格が上昇し、小規模な新築建売りが増えると、広さや間取りに満足できない消費者が、割安な中古住宅に目を向け始めたことは、中古住宅の流通促進にはいいことかもしれません。
敷地面積100m2~300m2の首都圏の中古一戸建てが、前月比6.4%高い3,851万円。
何となく戸建ては新築、中古は人が使っていたもので、瑕疵などの安全性が怖いと思っている人が多かったのですが、リノベーションの普及によりニーズが高まりつつあるようです。買取り業者が中古マンションを購入し、リノベして再販普及したことにより、中古マンション価格が上昇しました。今後は、中古戸建ても同様な方法で価格が上昇するかもしれません。
いずれにしても中古の場合は、建物の状況調査と保険が大切です。