9月も中盤に入りました。朝晩は多少秋の気配が感じられる一方で、日中はうだるような暑さ、とても季節的に秋という感じではありません。
この状況はしばらく続くとのことですから体調にはくれぐれも気を付けましょう。
定期購読者からの「終の棲家」に関するご相談
さて、最近弊社の「余はく」という季刊誌を、定期購読していたというお客様からのご相談を立て続けにいただきました。両者とも10年以上前から定期購読していたそうで、ご年齢は70歳前後でした。
ということは、一人は50代から、もう一人は60歳前後から読んでいたそうで、これから終の棲家を考える上で、慎重に検討したいということで、相談に見えられました。本当に嬉しい限りです。
所有の財産からどれだけ住宅にコストをかけられるかを検討するわけですが、お二人ともここ数年の建築費の上昇にびっくりしていたのが印象的でした。
お一人は、ご自身のみが住む家を30坪2階建てで検討。もう一人は、息子さんとの2世帯で60坪2階建てを検討。
お二人とも終の棲家ですから、省エネ性能の高い良質な住宅をご要望でした。
建築費の高騰は、ご存じだったご様子で、建築本体工事以外の諸々の費用を入れても、坪100万かければ大丈夫だろうとの共通認識でした。
実際の総額を木造ハウスメーカーで試算してみます
ではそれぞれを検証してみます。
まず30坪2階建ての総資金計画で、中堅の木造ハウスメーカーの場合です。
- 1 建築本体工事 3000万円(30坪×坪100万円)
- 2 付帯工事 300万円(設計料、給排水工事他)
- 3 その他工事 700万円(解体工事、空調工事、外構工事、諸費用)
- 4 消費税 400万円(1+2+3の10%)
総必要資金は、4400万円(1+2+3+4)となります。
次に60坪2階建ての総資金計画で、中堅の木造ハウスメーカーの場合です。
- 1 建築本体工事 6000万円(60坪×坪100万円)
- 2 付帯工事 400万円(設計料、給排水工事他)
- 3 その他工事 800万円(解体工事、空調工事、外構工事、諸費用)
- 4 消費税 720万円(1+2+3の10%)
総必要資金は、7920万円(1+2+3+4)となります。
2と3と4は、ローコスト住宅でも、鉄骨造や鉄筋コンクリート造であっても、かかる費用は変わりません。変わるのは1の建築本体工事のみとなります。
この建築本体工事が、この3年から4年で一気に上がりました。木質ハウスメーカーであれば70万円/坪から100万円/坪へ。工務店施工では、60万円/坪から80万円/坪へという感じです。
もちろん、解体工事費、外構工事費、空調工事も価格高騰しているので、トータルでは1.3倍から1.4倍高騰したことになります。金額にすれば、3000万円の予算が4400万円へ、6000万円の予算が7920万円へ、ですから老後の資金も含め、再検討ということになります。
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