相続解決事例7 低い価額で土地を譲渡してもらえることに。問題はありますか?

相談低い価額で土地を譲渡してもらえることに。問題はありますか?
自宅の隣の家の所有者が亡くなり、その相続人より、土地建物を購入してくれないか、との打診がありました。隣の家とは生前より仲良く、お互いに行き来があったこともあり、時価よりもかなり低い金額で買うことができそうです。この場合、税務上では何か問題があるでしょうか?
解決案

売る方はいくらで売ったとしても、売った金額で譲渡所得の計算をすれば良いのですが、買い手が著しく低い価額の対価で財産を譲り受けた場合、みなし贈与になる可能性があります。みなし贈与は当人が気づかない場合が多いため、注意が必要です。

自宅の隣の土地は借金してでも買え、なんて言われていることもありますので、将来のためになるものであれば、ぜひ、買われると良いかと思います。しかも安く買えるというのであれば、なおさらです。

ただし、低額譲渡はみなし贈与になる可能性があります。税務上、個人から著しく低い価額の対価で財産を譲り受けた場合にはみなし贈与とされ、贈与税が課されます。

みなし贈与税が課税されるのは、その財産の時価と、支払った対価の差額です。不動産の場合は、通常取引される価額が時価となります。

  • ポイント1どこから低い価額になるのか、明確な規定がありません

    どれくらいの価格で買うことが低額譲渡にあたるかと言うと、「著しく低い」としか決められておらず、明確でありません。法人に売った場合は、時価の2分の1未満と明確なのですが、個人間の場合はそれは適用されません。

    したがって、時価の2分の1未満では完全にアウトですが、それ以上でも著しく低いと認定されることはあります。おおよそ時価の70%くらいの譲渡でも、著しく低いということになるのでは?と思います。

  • ポイント2時価も高めに考えておく必要があります

    時価に関しても路線価ではなく、通常取引される価額ですので、高めに考えておく必要があります。

    1つの目安としては、路線価を80%で割り返した額を基準にしてもいいでしょう。
    (路線価が坪80万円なら、80%で割り返すと坪100万円が時価となる)

専門家のアドバイス

専門家のアドバイス

売買価額を決める時は様々な事情によって変わってくるでしょうから正解はないと思います。したがって、隣との取引であっても、第三者である不動産屋さんに相談して、売買価格を決める、契約書を作ってもらう、などをした方が良いかと思います。

古くからの縁あっていただいた良いお話ですから、しっかりとした事前準備を整えてお話を進めていただければと思います。


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