よくある相続・贈与のお悩み5 遺産分割の方法

よくあるお悩みQ.遺産はどのように分けたらいいでしょうか?

亡くなった父は自宅の土地建物のほか、預貯金、株式などの財産を保有していたのですが、自宅は母が相続し、預貯金は私、株式を弟が相続しようと思っています。どのような手続きを取ればいいでしょうか?


解説A.相続人全員で遺産分割協議を行い、遺産分割協議書を作成しましょう。

相続が開始されると、相続財産は法定相続分にしたがって相続人の共有財産となりますが、個々の財産を具体的に「誰が」「どんな割合で」相続するかを決めるためには、遺産分割協議が必要になります。相続人全員の参加が必須です。協議がまとまったときには遺産分割協議書を作成して、後日のトラブルを防ぎましょう。

遺産分割の必要性

相続財産を相続人の共有のままにしておくと、共有となった建物が老朽化してリフォーム工事や建て替えが必要になった場合や、共有となった不動産を売却しようとした場合、共有者の一部の人が反対するとそれらを行うことができないという不都合が生じるほか、共有者の一部の人にさらに相続が発生し、次第に権利関係が複雑になってしまうことがありますので、各人の相続分に留意することはもちろん、後日の管理や処分に不都合が生じないように遺産分割協議を行うことが必要です。

遺産分割の方法

【現物分割】
「不動産は妻」「預貯金は長男」「株式は二男」というように、遺産を物理的に分割する方法

現物分割

【換価分割】
遺産を売却して得た代金を分割する方法

換価分割

【代償分割】
相続財産を特定の相続人が取得し、代わりに他の相続人に金銭を支払う方法

代償分割
遺産分割協議が整ったら

遺産分割協議の内容を書面にしておかなければならないという法律上の義務はありませんが、あとでトラブルが発生するのを防ぐためにも協議書を作成しましょう。
また、不動産や預貯金口座の名義変更手続きには遺産分割協議書が必要な場面がありますので、協議内容は必ず書面にして残しておきましょう。

【遺産分割協議書作成上の注意点】
・協議内容に後日疑問が生じないように、財産の内容・割合・相続人の氏名などは明確に記載する。
・協議書に記載していない財産が後日見つかった場合の分割方法を決めておく。
・協議書の押印(数ページにわたる場合は割印も必要)は実印で行ない、印鑑証明書を添付する。

(参照・参考:もみき法務事務所)
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