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マンション管理組合なりすまし事件 もっと大きな問題も!

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マンション管理組合になりすまし事件が神奈川と千葉で発生した件について解説したコラムです。

 
暑い日が続きますね。梅雨時からこんなに暑い日が続くというのは、62年間生きていますが、記憶にありません。
くれぐれも水分補給としっかりとした睡眠をお取りください。

神奈川、千葉でマンション大規模修繕の関する事件が発生!

業者が住民になりすまして誘導する事件が発生!

 
さて、マンション管理組合の大規模修繕の業者発注会議に、住民を装い、業者が紛れ込み、自社の有利な状況になるよう誘導した事案が神奈川、千葉で発見されたということです。

大規模修繕ともなると、マンション1棟の外壁、防水、塗装などの修繕・補修ですから、少なくても数千万円、大きなマンションだと億単位の発注となり、慎重に業者選定を行わなければなりません。

金額はもちろんのこと、仕様内容、工期、アフターフォロー体制の比較に至るまで、専門的な分野が多く、素人ではなかなかわからない領域です。

これを住民で構成されている管理組合の中に、受注を争う業者が住民になりすまし、自社の有利になるよう比較表を作成し、意見を述べ誘導したとのことです。
しかも肩書きは1級建築士。
住民にそんな人がいれば、みなさん頼ってしまいますよね。

受注をとりたいからと個人でやった問題なのか、会社ぐるみでやった問題なのか、今後の動向を見守りたいです。

マンションの管理組合には、そもそも大きな問題があります

様々な理由からマンション管理組合が機能しない申告な問題になることも。

マンション管理組合とは、区分所有者が建物および敷地等の管理を行なうために区分所有法にもとづいて結成する団体のことです。
区分所有者は、全員その管理組合の組合員になることが決められており、私は関係ありませんと脱退することは認められていません。

あくまで区分所有者に限定されており、その区分所有者から賃借している人やその家族や同居人は含まれません。

管理組合では、都度集会を開き、管理に関するさまざまな事項を話し合い、少なくても年に1回開催が義務付けられている総会の場で議決していきます。

集会自体は、都度招集されるのですが、みなさん忙しく、関心も少ないので大概は理事長と理事が輪番制でまわってきて担当します。
今年は各階の1号室という具合にです。私も経験しました。

しかし、この大事な決議の場である総会ですがなかなか人が集まりません。特に都心部では、区分所有者が住居として住んでいるケースは稀でほとんどが賃貸に出しています。

さらに最近では所有者が外国人という場合も多く見られます。

前述したように、賃借人や家族、同居人は組合員ではなく、
議決権ももっていないため、総会の成立要件である議決権総数の1/2以上の出席過半数を満たさないケースが最近では問題になっています。

さらには、管理規約の改定などの特別決議には、組合員総数の3/4以上の出席かつ議決権総数の3/4以上の賛成、また建て替え決議には、組合員総数の4/5以上の出席かつ議決権総数の4/5以上の賛成が必要ですから、ハードルはさらに高くなります。

このままだと重要なことが決められず、管理維持がままならないという事態も出てきそうです。

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