早いものでオリンピックももう終盤戦、日曜日には閉会式です。メダルラッシュに日本中は歓喜、選手には勇気をもらいましたね。
一方、コロナ感染者は急拡大していますが、TVの視聴率が予想以上に高いことを考えれば、不要不急の外出には寄与しているとも言えます。海外からのオリンピック関係者の感染率を、国内の感染率が大きく上回っていることは、オリンピックに関係なく、結局は個人の危機意識と行動コントロール次第だと思います。気を引き締めましょう。
さて、住宅・不動産業界はコロナの影響を受けず、昨年から好調だというお話を何度かさせていただきました。昨年はテレワークの影響で、新築建売りを中心に戸建て志向へ、そして今年に入り中古マンションへその需要が拡大しています。
先日の日経新聞の記事によれば、東京カンティがまとめた6月の中古マンション平均平均希望売り出し価格(70m2換算)が首都圏で 4,114万円と5月比で70万円(1.7%)上昇したとのことです。
これは2002年の調査開始以来、2か月連続で最高値を更新したとのこと。
コロナの影響で、東京周辺部に人気が集中し、神奈川、千葉、埼玉の値上がりに反映したとのことです。
ちなみに神奈川は 3,096万円(2.8%上昇)、千葉は 2,291万円(2.0%上昇)、埼玉は 2,465万円(1.1%上昇)で、いずれも5月と比較した上昇率です。
新築マンションや都心部は高すぎて手が出ないが、テレワークの浸透で、周辺部に人気が移ったこと、コロナの影響で消費が少なく貯蓄にまわり、自己資金が貯まったことなどの理由が考えられます。
(公社)全国宅地建物取引業協会連合会 不動産総合研究所のデータでも首都圏中古マンション在庫数は、対前年比で媒介物件が ▲24.7%売主物件で▲39.5%と、いわゆる品薄状態となっています。
また、厚生労働省が30日に発表した簡易生命表によると、2020年の日本人の平均寿命は、男性が 81.64歳(世界2位)、女性が 87.74歳(世界1位)とのこと。
最近、高齢者の一戸建てからマンションの住替え相談が多くあります。駅から近く、買い物に便利、セキュリティが充実している、ワンフロアで生活ができ安心であることがその理由です。
今までは、若い一次取得者層が最初はマンションを購入し、ステップアップで一戸建てへ住替えるというのが一般的でした。最近では、高齢者の一戸建てからマンション住替えが増加し、中古マンションの需要が増加したことも価格上昇につながっていると思います。
7月31日付の日経新聞【マネーのまなび 中古マンション購入の心得】で私が取材協力を行い、コメントしていますので興味のある方はご覧ください。
★中古マンション購入を検討されている方は、購入する上のポイントなど専門家にご相談いただけます。資金計画なども含めてご相談されたい方は、ネクスト・アイズへどうぞ。ご相談ご希望の方はこちらから